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認知症をわずらう家族に寄り添うことは、生易しいことではない

自分自身に寄り添えない状態の人が、他の人に寄り添うことはできません。 そして、寄り添う対象が自分であっても他人であっても、人に寄り添うことは、心がけ次第でやすやすとできることでもありません。 『認知症の人に寄り添う』それがどういうであるかは、人それぞれだと思います。 私にとって認知症の夫に寄り添うこ...
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「早く死んでくれ」と思った自分を恕してあげて

恕す(ゆるす) 思いやりの心で、相手の罪や過ちをゆるすこと。 認知症をわずらう家族に対して、『死んでくれ』と思ったことは、ありませんか。 私は、あります。 思うだけでなく、夫に「死ね」「早く死んでしまえ」と、言ったことも、何度もあります。 いっそ、夫が死んでくれたら、自分は今の苦しみから解放される。...
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介護殺人の見えない部分

介護殺人のニュースを耳にすると、身につまされて泣けてくる。 私は、夫を殺していないけれど、それはたまたま偶然かもしれない。 交通事故でも、なにかが一瞬違うだけで、大事故になったり、危なかったで終わってしまう。 タッチの差。 介護殺人もそれと同じで、タッチの差で殺してしまい、タッチの差で何事もなかった...
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認知症の症状は、はたして誰が『一番』つらいのか

よく、目や耳にする言葉『一番つらいのは、認知症になった本人』 この言葉は、誰に、どう、向かっていくのか、よく考えて発言しないと、認知症の人の暮らしを支えている『家族のつらさ』が、置き去りになってしまいます。 認知症の人の暮らしを支えている家族が『本人が一番つらいのだから』と相手を思いやることで、この...
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私には、感情も 起きた出来事も 残る

『認知症の症状によって、起きた出来事は、すぐに忘れてしまったとしても、そのとき感じた感情は、長く残っている』 この言葉は本来、『認知症の人も、すべてを忘れるわけではない』ということが、いいたかったのだと思います。 ですが、解釈の仕方によっては、『感情は残るのだから、認知症の人に嫌な思いや不快な思いを...
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傷つかない生き方はない

今でこそ回数は減りましたが、以前はよく、夫とケンカをしていました。 認知症の人に言ってはいけないとされている言葉も、ずいぶんたくさん言いました。 そもそもですが、なぜ認知症の人に言ってはいけない言葉があるのでしょうか。 それは、相手の自尊心を傷つけるからです。 ですが、私たちも 家族の言葉で、ずいぶ...
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濡れ衣を着せられても、怒ってはいけないの?

例えば、認知症による『物盗られ妄想』によって、家族から、あなたが濡れ衣を着せられたら、どうしますか? 物盗られ妄想 認知症で起きやすい被害妄想の一つで、大事な物を盗られたと訴える症状です。多くは財布や現金、貯金通帳や宝石類など財産に関連するものを盗まれたと思い込んでしまいます。 身近な人が疑われやす...
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家族の感情をおきざりにしない

認知症の人への接し方が書かれた本では、なるべく認知症の人に不快な思いをさせない対応をするよう、介護者に求めています。 では、介護する家族の不快は、誰がケアしてくれるのでしょうか。 家族のグチを聞いてくれる人がいればいいですが、そのような人がいなければ、家族の不快は誰もケアしてくれないことになります。...