認知症カフェという場所を知っていますか?

認知症カフェには、私の知る限り、2種類あります。

1つ目が、認知症のある人がスタッフとして働くカフェ。

2つ目が、認知症のある人や、認知症のある人のご家族や知り合い、地域の人、介護や医療、福祉関係で働く人たち、誰もが集えるカフェ。

このページで取り上げるのは、2つ目の認知症カフェのことです。

2つ目の認知症カフェは、2015年に国家戦略として策定された新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)によって、全国に設置が進められてきました。

地域よって、オレンジカフェやいきいきカフェなど名前に違いがあり、私たちが住んでいる、大阪府堺市では『堺ぬくもりカフェ』とよばれています。

カフェといっても、毎日開催している認知症カフェは稀で、ほとんどが、月に1,2回、1時間~3時間程度の開催です。

運営しているのは、介護や医療関係の福祉施設であることが多いです。

さて、厚生労働省を筆頭に、国をあげた戦略の新オレンジプランに組み込まれている認知症カフェですが、国や自治体は、政策を作っただけで、実際の運営は、認知症カフェを運営する事業所に、丸投げしているのが現状です。

すべての自治体がそうであるとは、言い切れませんが、少なくとも堺市は、事業所に『堺ぬくもりカフェ』を作らせるだけ作らせて、ほぼ放置です。

認知症カフェに対する、国や自治体の問題点については、私のもう1つのブログ『つながるところ おれんじ版』で随時掲載していきます。

ここで書きたいのは、私と夫が、今、楽しく暮らせているのは、『堺ぬくもりカフェ』があったからだということです。

毎日、夫がいら立ち、怒り、手をあげ、その対応で、私は肉体的にも精神的にも疲れはてて、気持ちがどん底のときに『堺ぬくもりカフェ』で知り合った、認知症のある家族を介護した経験者に話を聴いてもらえたから、どん底を耐えられたのです。

また、『堺ぬくもりカフェ』で知り合った、介護や医療の専門職に、随時必要な知識や福祉制度を教えてもらえたことで、いいサービスが受けられる流れができ、各種福祉制度により金銭的にも助かっています。

だから私は、多くの人に『認知症カフェ』というものを知ってもらいたいのです。

そのために始めたのが、もう1つのブログ『つながるところ おれんじ版』です。

『つながるところ おれんじ版』の『堺ぬくもりカフェなび』というページで、堺市内の認知症カフェを紹介しています。

参考までに、一度ご覧になってください。