エッセイ

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認知症の人につくウソ 誰のためにもなっていないウソかもしれない

認知症の人への対応が書かれた本やサイトを読んでいると、ウソをついて、落ち着かせる対処法が書かれています。さっきご飯を食べたのに「ご飯は、まだか」と言われたら、「今、用意しているところ」と言う。家にいるのに「帰る」と言われたら、「もうすぐ迎えが来ますよ」と言う。一緒に住んでいない、すでに独立した子ども...
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夫の幻聴と自分が壊れていく恐怖

これはまだ、夫の認知症が初期のころの話です。夕食の後、夫は台所で洗い物、私は別の場所で用事をしていました。先に私の用事が片づいたので、夫を手伝おうと話しかけたら、夫に「うるさい」と怒鳴らました。ただ話しかけただけで怒られたので、私も訳がわからず戸惑いましたが、反射的に「ごめんなさい」と謝っていました...
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『介護』と『子育てと保育』 言葉が持つ力

『子育て』と『保育』の違いはなんでしょうか。子どもがいる場所【家 or 保育園や幼稚園】子どもを見る大人の立場【親 or 先生】同じ場所にいる人【家族(親や兄弟姉妹) or 他人(先生や友だち)】違いは、他にもあると思います。『子育て』と『保育』を、同列にして語る人もいますが、多くの人は、双方は違う...
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私と夫が結婚した日

私にとって夫との結婚は、配偶者として夫に対する責任・義務・権利を手に入れるための手段であり、夫の暮らしと命に対する責任・義務・権利をまっとうする覚悟の表れです。