人間らしく生きようとすれば 傷つかない生き方はできない 尊厳を傷つけられる場面 人として生きていれば それは、あってあたりまえ 私は 夫に 最後の瞬間まで 人として生きていてほしい 私は 夫が傷つくことを 過度に恐れない 大切なのは 傷ついても なお 『生きていこう』と思えること そう思ってもらいたいから 支え 寄り添う
これが私のスタンスです。
認知症になったからという理由で、傷つけてはいけない存在になるわけでありません。
高齢者だからという理由で、尊厳に配慮しなければならないわけでもありません。
人は皆、等しく、尊厳を傷つけないよう配慮されるべき存在です。
それでも、人の社会で生きていれば、人に傷つけられること、人を傷つけることがある。
尊厳を蔑ろにされることもあるし、蔑ろにしてしまうこともある。
それが人として、社会で生きていくということです。
私は、夫に、死ぬまで、人と接しながら生きていってほしいと思っています。
人間らしく、さまざまな感情を抱き、さまざまな感情に触れながら、生きていってほしいです。