ひとコマ・詩 自分を守る術 『起きてこなければいいのに』 夫の寝顔を見ながら、そう思って泣いた ひとりで家を出て行こうとする夫に 『ひとりで生きていけないくせに ひとりで出て行って どうやって生きていくんだ もう追いかける気力もない 心配もしたくない どこかに行ってしまえ 消えてしまえ 死... 2023.09.14 ひとコマ・詩
メッセージ 認知症をわずらう家族に寄り添うことは、生易しいことではない 自分自身に寄り添えない状態の人が、他の人に寄り添うことはできません。 そして、寄り添う対象が自分であっても他人であっても、人に寄り添うことは、心がけ次第でやすやすとできることでもありません。 『認知症の人に寄り添う』それがどういうであるかは、人それぞれだと思います。 私にとって認知症の夫に寄り添うこ... 2023.08.20 メッセージ
エッセイ 言わないでほしい言葉 『認知症になった本人が一番つらい』 そう言われた時、認知症の人の暮らしを支えている家族は、自分のつらさを、どう処理すればいいのでしょうか。 本人がつらい。それは、確かにそうです。 今までできていたことが、できなくなっていき、自分の中から何かが失われていく恐怖が、常につきまとっているのですから。 では... 2023.06.01 エッセイ
エッセイ 家族介護 ケンカと葛藤 私は、父や母を在宅で介護するつもりはない。 母はパーキンソン病で、今は父と2人で暮らしている。 でもいつか父の介助だけでは、母が自宅で暮らせなくなる日がくるだろう。 そうなっても私は、実家に足しげく通って母の介護の手伝いをするつもりはない。 「お母さんが、お父さんのサポートだけでは家で生活できなくな... 2023.04.16 エッセイ
日記 私は、私に私のことを伝え、それを聴き、自分自身に寄り添う また夫が、家にいるのに「帰る」と言いだした。 私は大きくため息を吐く。 これは自然に出たため息ではなく、わざと吐き出したため息だ。 ため息で、私は、自分の機嫌の悪さを自分に伝えている。 夫への当てつけもあるが、それよりも、自分で自分の気持ちをはっきり意識するために。 認知症の症状のひとつ、帰宅願望に... 2023.04.07 日記