支え

エッセイ

プレッシャーを取り除いてくれた、ヘルパーさん

この5月で、ヘルパーさんに夫の夕食を作ってもらうようになってから、1年4か月になります。 そして、ここ3年ほど、私は、まともに料理をしていません。 料理をしなくなったいきさつは、私が台所でご飯を作っていると、認知症の夫が居間から私のことを何度も同じ用事で呼んだり、ひとりで外に行こうとしたり、気づいた...
日記

私は、私に私のことを伝え、それを聴き、自分自身に寄り添う

また夫が、家にいるのに「帰る」と言いだした。 私は大きくため息を吐く。 これは自然に出たため息ではなく、わざと吐き出したため息だ。 ため息で、私は、自分の機嫌の悪さを自分に伝えている。 夫への当てつけもあるが、それよりも、自分で自分の気持ちをはっきり意識するために。 認知症の症状のひとつ、帰宅願望に...
エッセイ

じょうぶな頭 と かしこい体

『じょうぶな頭とかしこい体になるために』は、五味太郎さんが現代を生きる子どもたちに向けて書かれた本です。 身近な大人に質問しても「なにをくだらないこと聞くんだ」と一蹴されてしまうようなことを、わらかないことは正直にわからないと言い、だけども自分はこう思うよと、子どもの質問から逃げずに答えています。 ...
エッセイ

デイサービスの職員さんであり、家族介護の経験者

認知症の家族を介護したことがある人の発言は、認知症介護の型にはまらない、という話です。 夫がお世話になっているデイサービスの社長さんは、お父さんが認知症になり、お父さんを在宅で介護した経験から、デイサービスを始められたそうです。 ある日、私と夫は殴り合いのケンカをしました。 高齢とはいえ、体格で勝る...
エッセイ

私を泣かせてくれた デイサービスの職員さん

泣きながら、夫をデイサービスに連れて行った日のことです。 今は、デイサービスの職員さんに、夫の送迎をお願いしていますが、以前は、私が夫を送っていました。 朝、夫を起こし、身支度をさせて、ご飯を食べる。 それをデイサービスの迎えの時間までに終わらせておかないといけない。 もし、時間に間に合わなかったら...
エッセイ

認知症病棟に入院させようと思った話

私は、かつて一度だけ、夫を認知症病棟に入院させようと、決断しかけたことがあります。 夫がこけて、頭からアスファルトの地面に突っ込み、額を数針だったか十数針か縫うケガをしたときです。 夫のかかりつけ医に、ケガしたときの状況を「鬼おろしのようになった」と言ったら、うまいこと言うねとほめらました。きれいな...