思いやりの位置

ひとコマ・詩


 ふたりで歩くとき
 いつも 夫が車道側にいてくれた

 ふたりとも話に夢中になって
 いつのまにか
 私が外側を歩いていたときは
 「こっちだろ」と夫が
 私を内側にひっぱった

 夫が危険予知できなくなってからも
 ふたりの歩く位置は かわらず

 もし 私が危険を察知したとき
 私が外側だと
 夫を押して避けることになる

 でも 私が内側であれば
 夫をひっぱって
 それで 夫がよろけても
 私が受けとめられる


夫は、デイサービスで「こんなところにいるはイヤだ」と、出っていたときも、付き添ってくれた職員さんを内側に歩かせようとしたらしい。

あと、出来立ての道路を2人で歩いていたとき、道路と敷地の境目の側溝に蓋がされておらず、私は見事に落ちて、ふたりで大笑いしました。